Blog記事 No.4『スーファミのホラーノベル』
「晦〜つきこもり〜」というゲーム、あまり知られていないとは思いますが、非常に良くできたホラー系サウンドノベルです。スーパーファミコンで1996年に発売されたバンプレストの作品です。(パンドラボックスというメーカーも絡んでいるようです。タイトルにロゴが出ます)
主人公の前田葉子は女子高に進学する直前の春休みに、祖母の七回忌の法事のために父親の実家に泊まりに行きます。その晩、葉子が親しい親戚6人と輪を作って話をしていると、その中の一人、葉子の憧れの人である真田泰明が不意に、七回忌の晩に恐い話をすると死者が蘇るという話を始めます。皆、それを面白がって怪談話を始める事になるわけです。
ゲームの進め方は、主人公である葉子が怪談話をする語り部を選び、選ばれた人の話がそのままサウンドノベル形式で進行するというものです。選択肢は「葉子ちゃんならこんなときどうする?」とか「葉子ちゃんは○○って知ってる?」という感じで、語り部が葉子に質問し、葉子(プレーヤー)がその質問に対して返した返事によってストーリーが変わっていくという感じです。面白いのは例えば「私なら△△する」と葉子が答えても、「そうか、葉子ちゃんらしいね。でもこのとき俺は××したんだ」というように、選択した方向に話が進まないことがある点です。その辺り、語り部が葉子に質問するという形式が不自然にならないように上手くできていると思います。(もし「××」すると答えたら、「意外だな。葉子ちゃんなら△△すると思ったよ。実際、俺も△△したからね」みたいになったりします)
語り部は6人で、各々一つずつ怪談話を披露し、それが終わると、最後に選んだ語り部に応じて七話目が用意されています。それまでの怪談話は語り部たちが体験した、あるいは見聞きした話ですが、七話目は七回忌の晩に怪談話をしたことによって葉子たちが体験する恐い出来事です。そして七話目が終わると一応ゲームクリアです。
ただし、6人の語り部の話は、その語り部が何番目に選ばれたかによって変化します。つまり、各々、1番目に選ばれた場合から6番目に選ばれた場合まで、6通りの怪談話を持っています。そして7話目も6人分用意されていますから、全部で6人×7話=42話あることになります。それに条件を満たした場合のみ出現する隠しシナリオもいくつか用意されています。なので一本のソフトで50話近い怪談話が詰め込まれていることになりますね。しかも一話あたり平均5〜6個くらい選択肢を経て話が終わり、しかも選択肢の選び方によってかなり話の内容が変化するので、ボリューム満点です。普通にプレイしていて、一つの話を全てのパターンを見ようと思ったら、一時間くらいはかかるんじゃないでしょうか?
もちろんボリュームだけが売りのゲームではありません。6人の語り部は看護婦の藤村正美、TVプロデューサーの真田泰明さん、小学生の前田良夫、その母親で本家を取り仕切る前田和子おばさん、フリーターの由香里姉さん、自称冒険家の哲夫おじさん、といった多様な職業の面々。その彼らが語る怪談の中身が、またそこそこに恐く、かといってホラー一辺倒でもなく笑いやハートフルストーリー(?)など様々に展開します。 あ、それにスーファミでありながら実写を取り込んでいてスゴいです。語り部の皆さんも実写で表情を変えながら喋ってくれるので、感情が伝わってきていい感じです。
さて、解説はこのくらいにして、僕自身の感想ですが、
正美おばさん、恐い、恐すぎる!!
の一言に尽きます(汗 っていうか、急に表情を変えないで。。ほんとに心臓に悪いから。。。正美おばさんの役者さん、あんな恐い顔できるなんて、すごいっていうかもちっと手を抜いて欲しかった(苦笑)
全ソフト一覧
主要メーカー